これは架空のサンプル顧客のために AI が作成し、人が確認したロードマップです。

進出ロードマップ:抹茶カフェ ニューヨーク(マンハッタン)1号店

対象:東京で抹茶カフェを2店舗運営する株式会社(架空のサンプル顧客) 作成日:2026年10月28日 作成:Spool Gateway 調査担当


1. 要約


2. 前提の整理

お客様の情報から読み取れること

確認が必要なこと(入力にない情報)

確認したいこと 影響すること
店長候補の国籍と、日本の会社でどれだけ働いているか(管理職の経験も) 取れるビザの種類(E-2かL-1か)
日本の会社の株主の国籍の内訳 E-2ビザの「会社の国籍」要件
お酒を出すかどうか ニューヨーク州のお酒の販売免許が必要か(要確認)
席数・店の広さ(75人以上が集まるか) 「集会所(Place of Assembly)」の許可が必要か
店で作るもの(ソフトクリームなどの冷凍デザートを出すか) 保健局の手数料の上乗せ
輸入する食材の種類・量と、日本側の仕入れ先 FDA(米国食品医薬品局)への登録、輸入前の事前通知、FSVP(輸入者が海外の仕入れ先を確認する制度)への対応
5,000万円の内訳(出資か、借入か、内部の資金か) E-2ビザの「相当額の投資」の判断、融資の申込み
物件の場所(96丁目より南か) NYC商業家賃税がかかるか

3. 事業の形の選び方

形 概要 長所 注意点 このお客様への適合
現地法人(子会社) ニューヨーク州でCorporationまたはLLCを設立し、日本の会社が出資する 米国の事業の責任を子会社の中に分けられる。賃貸契約・雇用・輸入の主体にしやすい 設立費用と、日米両方での会計・税務の負担がある ◎ 推奨
支店(日本法人の米国支店) 日本の会社がそのまま米国で営業する 新しい会社を作らずに済む 米国の事業の責任が日本の会社に直接かかる。米国での登録や課税の扱いは要確認 △
駐在員事務所 市場調査や連絡が中心の拠点 費用が軽い 店での販売のような営業活動には向かない ×

子会社をすすめる理由 - 長期の店舗賃貸契約、現地スタッフの雇用、食材の輸入(米国側の輸入者になる)を、すべて米国の会社として行えます。 - 失敗したときに、日本の本社への影響を抑えやすくなります。

CorporationとLLCの違い(ニューヨーク州務省で確認した事実) - Corporation:設立の書類(Certificate of Incorporation)の提出手数料は125ドルです(NY州務省)。株式に課される設立時の税(organization tax)の額は要確認です。 - LLC:設立の書類(Articles of Organization)の提出手数料は200ドルです。さらに、設立したことを新聞2紙に6週間続けて載せる義務があり、設立から120日以内に掲載証明(Certificate of Publication、手数料50ドル)を出さないと、営業する権限が停止されます。新聞の掲載料は別にかかります(NY州務省)。 - デラウェア州で会社を作り、ニューヨーク州で営業登録する方法もあります。その費用と、実際に得になるかは要確認です。 - 日本の親会社が持つ場合、LLCとCorporationでは米国でも日本でも税金の扱いが変わることがあります。日米の税務に詳しいCPA(米国の公認会計士)と日本の税理士が判断すべき事項です。


4. 手続きの順番

期間は当社が計画を立てるための目安です。公的な標準期間ではありません。

  1. 専門家と相談先を決め、無料の公的窓口に相談する - どこで:ジェトロ、中小機構、NYC中小企業サービス局(SBS) - 期間:2026年11月中 - 費用:公的窓口は無料 - URL:ジェトロ 米国進出の制度・手続き/中小機構 海外展開ハンズオン支援

  2. 事業の形とビザの方針を決める(手順3と6を一緒に検討します) - どこで:米国の移民弁護士、日米の税務の専門家 - 期間:1か月程度 - 費用:専門家の報酬は要見積もり

  3. 物件を探す。用途地域(ゾーニング)と使用証明(CO)を確認する - 何をするか:飲食店として使える区域か、Certificate of Occupancy(建物の使用証明)の用途が合っているかを確認します - どこで:NYC建築局(DOB)の情報、建築士など - 期間:2〜4か月(要確認) - 費用:仲介料などは要見積もり - URL:NYC レストラン開業スターターガイド/使用証明(CO)ガイド

  4. ニューヨーク州で子会社を設立する - どこで:NY州務省(Department of State) - 費用:Corporationは125ドル、LLCは200ドル+新聞掲載料+掲載証明50ドル - URL:Corporation/LLC

  5. EIN(連邦の事業者番号)を取る - どこで:IRS(内国歳入庁) - 費用:無料 - 注意:オンライン申請には、責任者のSSN(社会保障番号)かITIN(個人の納税者番号)が必要です。どちらもない場合は、Form SS-4という書類をFAXで送ります(返送の目安は約4営業日) - URL:IRS

  6. 外為法の報告が必要か確認する(日本側) - 何をするか:海外への投資(対外直接投資)は、実行した後に報告する仕組みです。ただし取引額が10億円相当に届かない場合などは報告不要とされています。今回の規模では不要になる可能性がありますが、要確認です - どこで:日本銀行 - URL:日本銀行 外為法の報告制度

  7. 物件の賃貸契約を結ぶ - 何をするか:契約前に弁護士に条件を確認してもらいます。条件を満たせば、NYCの無料の法律支援が使える場合があります - URL:Commercial Lease Assistance Program

  8. 店長候補のビザを申請する(第6章を参照) - どこで:E-2は在日米国大使館、L-1は米国移民局(USCIS) - 期間:会社の登録を含めて数か月かかることがあります(要確認)

  9. 内装の設計・工事と建築関係の許可 - 何をするか:資格のある専門家が図面を建築局(DOB)に出し、工事は免許のある業者が行います。開店前にCertificate of Occupancy(使用証明)、仮の使用証明、または工事完了の書面(Letter of Completion)が必要です。75人以上が集まる店は、Place of Assembly(集会所)の許可も必要です - URL:レストラン開業スターターガイド/Place of Assemblyガイド

  10. 食品衛生責任者の資格(Food Protection Certificate)を取る

    • 何をするか:営業中は、この資格を持つ監督者が常に1人以上店にいる必要があります
    • 費用:オンライン講座は無料、最終試験は24ドル(会場で受験)。教室での講座は114ドル。資格に有効期限はありません
    • URL:NYC Health
  11. 保険に入り、税金・雇用の登録をする

    • 労災保険、就業不能保険(Disability Benefits)、有給家族休暇保険(Paid Family Leave):NY州労災補償委員会
    • 失業保険と給与の源泉徴収の登録(EINが先に必要):NY州労働局
    • 売上税を集める許可(Certificate of Authority)は営業開始の前に登録します:NY州税務局
  12. 保健局の営業許可(Food Service Establishment Permit)を申請する

    • いつ:工事がほぼ終わった段階
    • 費用:年280ドル。冷凍デザートを作る場合は25ドル加算
    • 注意:申請から22日たてば、許可証が届く前でも営業できます
    • URL:NYC Business
  13. 食材を輸入する準備をする(第5章を参照)

  14. 現地スタッフを採用し、研修を経て開店する


5. この業種で必要な許認可・届出

項目 内容 公式URL
保健局の営業許可 年280ドル(冷凍デザートは+25ドル)。申請から22日後に営業できる NYC Business
食品衛生責任者の資格 営業中は資格者が常に1人以上必要 NYC Health
使用証明(CO)と建築許可 開店前に必要 スターターガイド
Place of Assembly(集会所)の許可 75人以上が集まる場合 DOBガイド
売上税の許可(Certificate of Authority) 営業開始の前に登録 NY州税務局
労災・就業不能・有給家族休暇の保険 従業員を雇う場合に必要 WCB
失業保険・源泉徴収の登録 雇用主として登録 NY州労働局
NYC商業家賃税 マンハッタンの96丁目より南で、年間家賃が25万ドル以上の場合に課税(家賃から35%差し引いた後の実質税率は3.9%)。年間家賃が20万ドルを超えると申告が必要 NYC財務局
お酒の販売免許 お酒を出す場合のみ。要確認(ニューヨーク州酒類局) 要確認
食材の輸入(FDA) 日本側の製造・保管施設のFDAへの登録、到着前の事前通知(船便は到着の8時間前、航空便は4時間前まで)、米国の輸入者によるFSVP(仕入れ先の確認) FDA 食品輸入/FSVP
関税・通関 抹茶など品目ごとの関税率と、通関業者の手配は要確認(米国税関・国境警備局 CBP) 要確認
最低賃金 NYCは2026年1月1日から時給17.00ドル。2027年からは物価に合わせて毎年改定 NY州知事室

6. 人の移動(在留資格・ビザ)

この章は概要だけです。誰がどのビザを取れるかの判断は、必ず米国の移民弁護士に確認してください。

ビザ 主な要件(公式情報より) このお客様での論点
E-2(条約投資家・その従業員) 日本は対象国です。投資家は相当額の投資をしている(または投資の途中である)ことが必要です。従業員は投資家と同じ国籍で、①経営・監督的な職務か、②事業に欠かせない特別な技能のどちらかが必要です。外国語や文化の知識だけでは要件を満たしません(USCIS E-2)。在日米国大使館での申請手数料は315ドルです(在日米国大使館) 5,000万円の投資が「相当額」と認められるか。店長の職務が監督的な職務と言えるか。株主の国籍の要件(要確認)
L-1A/L-1B(企業内転勤) 申請前の3年以内に、日本側の関連会社で1年以上続けて働いていることが必要です。新しく作る拠点の場合、最初の滞在期間は最長1年で、延長するときは事業が実際に動いていることが求められます(USCIS L-1A/L-1B) 店長候補が日本の会社で1年以上続けて働いているか(要確認)
ESTA(ビザなしの短期渡航) 下見や商談など、短期の出張向けです。米国で働くことはできません(在日米国大使館) 物件の下見など、準備段階での渡航

7. 使える支援・資金

無料の公的窓口

融資

補助金・助成金


8. 期間と費用の目安

項目 期間の目安(当社の計画上の目安) 費用
専門家への相談・方針決定 2026年11〜12月 専門家の報酬は要見積もり
物件探し・契約 2026年11月〜2027年3月 保証金・家賃・仲介料は要見積もり
会社設立(NY) 数日〜数週間(要確認) 125ドル(Corp)または200ドル+掲載料+50ドル(LLC)
EIN オンラインなら即日、FAXなら約4営業日 無料
ビザ(E-2またはL-1) 数か月(要確認) E-2の大使館手数料は315ドル。L-1の申請手数料と弁護士報酬は要確認
設計・建築許可・内装工事 2027年3〜8月(要確認) 要見積もり(費用の大部分を占める)
食品衛生責任者の資格 講座15時間程度 試験24ドル、または教室講座114ドル
保健局の営業許可 申請から22日で営業できる 年280ドル(+25ドル)
保険・税の登録 開店の1〜2か月前 保険料は要見積もり
採用・研修・開店 2027年8〜10月 人件費(最低賃金は時給17ドル以上。2027年の額は要確認)
合計 約11〜12か月 公的手数料は数千ドル程度。総額は物件と内装の見積もり次第(予算5,000万円に収まるかは要確認)

9. つまずきやすい点

  1. 物件の用途が飲食店に合っていない:使用証明(CO)の用途と合わないと、建築局の手続きが長引きます。賃貸契約の前に専門家に確認してください。
  2. ビザが開店に間に合わない:店長が開店前の研修に間に合わないおそれがあります。ビザ申請は物件の契約とほぼ同時に始めるのが安全です。
  3. LLCの新聞掲載を忘れる:設立から120日以内に掲載を終えないと、営業する権限が停止されます。
  4. NYC商業家賃税:年間家賃が25万ドル以上になる物件では、税金の分も予算に入れておく必要があります。
  5. FSVP(仕入れ先の確認)の準備が遅れる:日本の仕入れ先がFDAに登録されていなかったり、米国側で仕入れ先の確認体制ができていなかったりすると、通関で止まるおそれがあります。
  6. 食品衛生責任者が足りない:資格者が常に店にいる必要があるため、シフトを考えると複数人が資格を持つのが現実的です。
  7. 労災・就業不能・有給家族休暇の保険への加入漏れ:州から罰則を受けるおそれがあります。
  8. 為替の変動で予算が足りなくなる:円でとった予算は、ドル建ての見積もりを取るたびに計算し直してください。

10. 最初の30日でやることチェックリスト


11. 情報源


ご注意:本書は公的な情報をもとに整理した情報提供であり、法律・税務・在留資格についての助言ではありません。手数料・要件・期間は変わることがあります。実際に手続きや判断をする前に、必ず各機関の最新情報を確認し、弁護士・米国の移民弁護士・CPA・税理士などの専門家にご相談ください。本書は特定の事務所や業者をすすめるものではありません。